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肉夾饃

西安の味を堪能

2,000年の歴史が育んだ食文化と、シルクロードの香りをまるごと味わえる街。西安の「食べ歩き」こそ旅の醍醐味です。

必食の料理 グルメマップ
西安の屋台料理 西安の麺 回民街 西安の湯包

中国のほかの都市とは、ここが違う

西安に降り立って最初に気づくのは、街中にただようクミンや唐辛子の香り。食の風景がほかの都市と明らかに違います。その理由は、この街がシルクロードの東の終着点だったから。2,000年以上かけて中央アジアや中東の食文化を吸収し、独自の「味のるつぼ」を育ててきました。まずは回民街へ足を運べば、その空気をすぐに体感できますよ。

中華の技法にスパイスを大胆に効かせた小麦中心の料理は、その象徴。羊肉や牛肉をこよなく愛する食文化も、ほかの地域では珍しい西安ならではの個性です。屋台から老舗まで、食べ歩きの選択肢は驚くほど豊富。滞在中、同じ料理でも店によって味が違うので、食べ比べも楽しみのひとつです。

何年もかけて磨かれた手打ち麺、世代を超えて受け継がれる屋台の味。観光の合間に、一口ごとに歴史を旅するような体験ができるのがこの街の魅力。慌ただしい日程になりがちですが、食べ歩きの時間はたっぷり確保しておくのがおすすめ。1日1品ずつ制覇していくのも楽しい楽しみ方です。

地元の食愛好家からの声

「西安の料理は味だけのものじゃありません。体験そのものです。麺職人が生地を台に叩きつける『ビャンビャン』という音、ジュージューと焼ける平パンの香ばしさ、回民街に漂うクミンと唐辛子の香り。五感ぜんぶで楽しんでください。私たちの料理は、どんな歴史書よりもこの街の物語を語ってくれますから。」

— 王美(ワン・メイ)、西安のフードブロガー兼ガイド

王美

西安で絶対に食べたい10品

世界に名高い手打ち麺から、地元の人しか知らない穴場の味まで。西安グルメの入門編として、まずはこの10品を目安に食べ歩きを計画してみましょう。

麺と餃子

ビャンビャン麺

ビャンビャン麺

西安を代表する麺で、ベルトのように幅広い手打ち麺がドーンと1枚。唐辛子油、酢、ニンニク、野菜を和えたタレがよく絡み、食べ応えは抜群です。店の前で生地を台に叩きつける「ビャンビャン」という音が聞こえたら、その店で間違いありません。1杯で満足感たっぷり、ランチの定番にどうぞ。

辛い 名物料理 ベジタリアン対応可

「『ビャン』の漢字は何と58画。パソコンにも登録されていない、世界でいちばん複雑な漢字としても有名です。」

約¥320-530 おすすめの店
涼皮(冷やし麺)

涼皮(冷やし麺)

米で作った麺を冷やし、キュウリやモヤシに唐辛子油・酢・ニンニクのタレを絡めた夏の定番。もちもちの食感と、酸味と辛味が絶妙に交わる味わいがクセになります。暑い日はどこも混み合うので、開店直後を狙うのがおすすめ。さっぱりした口当たりで、いくらでも食べられます。

さっぱり ベジタリアン 夏のおすすめ

「涼皮の決め手は酸味と辛味と旨味のバランス。暑い日はこれに限りますね。私は夏になるとほぼ毎日食べています。」

約¥170-320 おすすめの店
羊肉泡馍

羊肉泡馍

お店で平パンを手で細かくちぎって渡すと、濃厚な羊肉(または牛肉)のスープと一緒に煮込んでくれます。ちぎるパンの大きさで「地元民か観光客かがバレる」と言われるほど、西安を代表するボリューム満点の一品。寒い季節はもちろん、お腹を空かせてから挑むのが正解です。所要時間の目安は30分ほど。

伝統的 ボリューム満点 冬のおすすめ

「西安には『羊肉泡馍を食べずして西安に来たとは言えない』という言葉があります。ちぎるパンの大きさで、地元民かどうかが一目瞭然ですよ。」

約¥420-740 おすすめの店
韮盒子(ニラの包み焼き)

韮盒子(ニラの包み焼き)

半月型の生地にニラ、炒り卵、春雨をたっぷり詰めて焼き上げた朝食の定番。外はカリッと、中からはニラの香りがふわっと広がります。屋台で焼きたてを買って、歩きながら食べるのが地元流。1個から買える店が多いので、朝の小腹満たしや観光の合間の休憩にもぴったりです。

ベジタリアン 朝食 軽食

「韮盒子のいちばんの決め手は新鮮なニラ。噛んだ瞬間、にんにくを思わせる風味がふわっと口いっぱいに広がります。」

2個で約¥170-250 おすすめの店

屋台料理

肉夹馍

肉夹馍(中国風ハンバーガー)

「世界最古のハンバーガー」の異名を持つ、西安のソウルフード。20種類以上のスパイスでじっくり煮込んだ豚肉か牛肉を、焼きたての平パンに挟みます。肉は箸でつまむと崩れるほど柔らかく、肉汁がジュワッとあふれるのが魅力。できたてをその場で食べるのがいちばんおいしいタイミング。歩きながらでも手軽に楽しめます。

必食 持ち運び可 地元で人気

「いい肉夹馍の証拠は、肉汁が腕を伝って落ちてくること。パンは外カリッと中ふわっと、これが理想形です。」

約¥210-320 おすすめの店
串焼き(串儿)

串焼き(串儿)

回民街でいちばん目につく屋台料理。羊肉をクミンや唐辛子で味付けし、炭火でじゅうじゅう焼き上げます。スモーキーな香りが食欲をそそり、ビールのお供に最適。夜の回民街はどこもにぎわいますが、串は1本単位で買えるので、香りのいいお店をはしごするのがおすすめです。辛さは注文時に調整してもらいましょう。

辛い 夜市 回民街

「この串焼きの香りこそ、西安の夜市の象徴。いい匂いのする方へ歩いていけば、はずれ屋台には出会いませんよ。」

1本あたり約¥105-210 おすすめの店
柿餅

柿餅

柿のピューレに小麦粉と砂糖を混ぜ、フライパンでこんがり焼き上げた秋の屋台菓子。外はカリッと、中はしっとり、柿の自然な甘みとほのかな酸味が広がります。焼きたてが一番おいしく、甘さは控えめなのでつい何個も食べたくなります。小分けで買えるので、歩きながらのおやつにぴったりです。

甘い デザート ベジタリアン

「柿餅は焼きたてが一番。秋に柿の旬を迎えると、この上ない本場の味に出会えますよ。」

4個で約¥105-170 おすすめの店

スープと煮込み

肉団子スパイシースープ

肉団子スパイシースープ

西安の朝を支える定番の朝食スープ。ふわふわの肉団子とジャガイモ、ニンジン、カリフラワーなどの野菜を、ピリ辛の濃厚なスープで煮込みます。朝から体の芯まであたたまり、一気に目が覚めること間違いなし。朝食どきは地元の人でにぎわうので、ちょっと早めの時間を狙うのがおすすめです。

非ベジタリアン 朝食

「ピリッとした辛さで一気に目が覚めます。肉団子がふわふわで、朝から元気になれる一杯ですよ。」

1杯約¥170-320 おすすめの店
鉄鍋煮込み

鉄鍋煮込み

鶏肉や魚、野菜を鉄鍋でコトコト煮込んだ、みんなで囲みたい一品。鉄の鍋でじっくり火を通すことで、素材のうまみがぎゅっと溶け込みます。1鍋が2〜3人前のボリュームなので、人数に合わせて注文するのがおすすめ。寒い夜の締めにもぴったりの、心まであたたまる味です。

ベジタリアン対応可 昼食 夕食

「鉄鍋でコトコト煮込むほど、素材のうまみがまろやかに溶け合っていきます。最後の一滴までどうぞ。」

1鍋約¥630-1,680 おすすめの店

パンと焼き菓子

太后餅

太后餅

西安の伝統菓子のひとつ。生地をじっくり揚げ焼きにしているので、外はカリッと、中はしっとりフレーク状。素朴でありながら深い味わいで、地元の年配の方にも愛され続けています。甘くないので軽食としても違和感なくいただけるのがうれしいところ。お茶うけにちょうどいい一品です。

ベジタリアン 軽食

「独特な揚げ焼きの技法が、ほかでは味わえないサクサクの食感を生み出しています。」

1個約¥170-250 おすすめの店
千層油酥餅

千層油酥餅

名前の通り、薄い層が幾重にも重なったサクサクのペストリー。油と調味料を塗った生地を何度も折りたたんで焼くため、噛むたびにパリパリと軽やかな音がします。素朴な塩味でどんな料理とも相性が良く、朝食やおやつにぴったり。断面の美しい層は写真映えも抜群です。

ベジタリアン 軽食

「層が細かいほどサクサク感が際立ちます。この千層油酥餅は、そのお手本のような一枚ですね。」

1個約¥130-210 おすすめの店

デザートとスイーツ

水晶餅

水晶餅

西安を代表する伝統的なお菓子。薄くてカリッとした皮の中に、砂糖とナッツ、バラの花びらの甘い餡がぎっしり詰まっています。半透明に透ける見た目が「水晶」の名前の由来で、バラの香りがほんのり上品。贈り物やお土産に選ぶ人が多いのも納得の逸品です。お茶請けにぴったりですよ。

ベジタリアン デザート

「バラの花びらの香りが上品で、カリッとした皮ととろける餡のバランスも絶妙。お茶と一緒にどうぞ。」

1個約¥105-210 おすすめの店
秦酥

秦酥

古くから西安に伝わる伝統菓子。サクサクの多層の皮の中に、赤豆ペーストやナツメ、ナッツの餡がぎっしり詰まっています。一口かじると層のパリッと感と餡のやさしい甘さが同時に広がり、お茶との相性は抜群。日持ちもするので、旅の思い出に持ち帰るのもおすすめです。

ベジタリアン デザート

「層のサクサク感と、餡のやさしい甘さが口の中でふわりと重なります。緑茶のお供にぴったりですよ。」

1個約¥130-250 おすすめの店

ベジタリアン向けオプション

西安はベジタリアンの方にも食べやすい街です。涼皮や韮盒子、柿餅はもともと肉を使わない料理で、多くの店では肉抜きのビャンビャン麺も注文できます。ベジタリアン対応の店は回民街に特に集中しており、「素」と伝えればたいてい通じます。注文前に一度確認するのが安心です。

回民街にはベジタリアン向けの屋台がずらり
寺院の周辺には精進料理を出す店あり
肉抜きで頼める麺料理が多数
ベジタリアン向けレストランを探す

ハラルフード

回民街はハラルフードの一大エリア。羊肉泡馍、串焼き、ビャンビャン麺など、イスラム教徒の方が安心して食べられる料理が豊富に揃っています。豚肉を使わない店が中心で、メニューは羊肉や牛肉が主役。エリア内の店はハラル対応がほとんどなので、迷ったら回民街で選ぶのが間違いありません。

回民街にはハラル専門の店が集中
羊肉を使った伝統料理が充実
ハラル認証を受けたレストランあり
ハラルレストランを探す

グルテンフリーガイド

西安は小麦料理が主流なので、グルテンを避けたい方はちょっとした工夫が必要です。頼みの綱は米麺を使った涼皮や、グルテンフリーのスープ料理。ただし、醤油やタレに小麦粉が含まれる場合があるため、注文時に必ず確認しましょう。対応してくれる店は増えていますが、事前に調べておくと安心です。

米麺を使った涼皮などの料理
グルテンフリー対応のレストランを事前リサーチ
注文前の確認は忘れずに
グルテンフリーのオプションを探す

西安の味を料理教室で学ぼう

思い出だけでは終わらせない。市場での食材選びから実践調理まで、西安の味を自分のキッチンへ持ち帰りましょう。

料理教室

自分で作る、西安の味

西安には、地元のシェフから名物料理を学べる料理教室がいくつかあります。市場での食材選びから実践調理まで、最後は自分で作った料理をその場で味わうフルコースが人気。所要時間は半日が目安で、英語対応の教室も増えています。言葉が通じなくても、ジェスチャーと笑顔でなんとかなるのが料理教室のいいところ。旅の一番の思い出になること請け合いです。

市場から食卓まで

ガイドと一緒に地元の市場へ出かけ、食材選びからスタート。西安の定番料理を3~4品、その場で調理して味わいます。朝の市場は活気がピークで、見慣れない食材や色とりどりの野菜の写真もたくさん撮れますよ。開始前に軽く朝食を済ませておくのがおすすめです。

麺打ちワークショップ

ビャンビャン麺など地元の麺に特化したコース。手打ち麺の技術を一から教わり、あの「ビャンビャン」という音を自分の手で鳴らせるようになります。出来上がった麺はその場でゆでて試食するのが定番で、自分で打った麺の味は格別。麺好きにはたまらない時間です。

家庭料理体験

地元の家庭に招かれ、代々受け継がれてきた家庭のレシピを教わります。観光客向けに味を調整していない、素朴でほっとする「おふくろの味」とのご対面も。食卓を囲んでの会話や笑い声ごと楽しめる、旅のハイライトになる時間です。

料理教室を予約

おうちで再現:肉夹馍(中国風ハンバーガー)のレシピ

肉夹馍
準備時間:30分
調理時間:2時間
分量:4人前
難易度:中級

材料

肉の詰め物用:
  • 豚バラ肉(または牛肩肉)500g、塊に切る
  • 食用油 大さじ2
  • 八角 2個
  • シナモンスティック 1本
  • ローリエ 3枚
  • 四川花椒 大さじ1
  • ニンニク 3片、つぶす
  • 生姜 2.5cm、薄切り
  • 醤油 大さじ2
  • 濃口醤油 大さじ1
  • 紹興酒 大さじ2
  • 砂糖 小さじ1
  • 塩 小さじ1/2
  • 水 2カップ
平パン用:
  • 中力粉 300g
  • ぬるま湯 150ml
  • 塩 小さじ1/2
  • 食用油 大さじ1

作り方

  1. 肉の準備: 大きめの鍋に油を中火で熱し、八角、シナモン、ローリエ、四川花椒を入れて、香りが立つまで炒めます(約30秒)。
  2. 肉を焼く: 肉の塊を加え、全面に焼き色がつくまで焼きます(約5分)。
  3. 調味料を加える: ニンニク、生姜、醤油、濃口醤油、紹興酒、砂糖、塩、水を加え、沸騰したら弱火に落とします。
  4. 煮込む: フタをして1.5~2時間、フォークがすっと通るくらい柔らかくなるまでコトコト煮込みます。
  5. 肉をほぐす: 肉を取り出してフォーク2本でほぐし、鍋に戻してフタなしで15分。ソースにとろみがついたらOKです。
  6. 生地を作る: 小麦粉、塩、ぬるま湯を混ぜてこねます。5分ほど滑らかになるまでこねたら、湿らせた布をかぶせて30分休ませましょう。
  7. 平パンを作る: 生地を4等分し、それぞれ直径15cmほどの円形に伸ばします。
  8. 平パンを焼く: 油をひかないフライパンを中火で熱し、片面2~3分ずつ、こんがりと焼き色がつくまで焼きます。
  9. 組み立てる: 平パンに切り込みを入れて(完全には切り離さない)ほぐした肉をたっぷり詰め、お好みで刻んだパクチーやネギを添えます。
  10. 提供: 熱いうちにどうぞ!外はカリッと、中はふんわり。肉汁をこぼさないよう、紙に包んでいただくのが本場流です。

シェフのコツ

  • 本場の味に近づけるなら、脂身と赤身のバランスがいい肉を選びましょう。
  • 煮込みは火加減が命。弱火でじっくり時間をかけるほど、肉はホロホロに仕上がります。
  • 紹興酒がなければ、ドライシェリーで代用できます。
  • 平パンの理想はトルティーヤより厚め、ナンより薄め。中間を目指しましょう。

西安グルメマップ

名店から屋台の穴場まで、市内のグルメスポットを地図で一覧に。ピンを頼りに、効率よく食べ歩きを計画しましょう。

西安グルメマップ

マップ凡例

屋台エリア
地元で人気
有名店

地元ガイドと行くグルメツアー

現地のプロが案内してくれるので、人気店の並び時間も穴場探しもすべておまかせ。限られた滞在時間を最大限に使いたい方、西安グルメ初挑戦の方にぴったりの選択肢です。

回民街夜のグルメツアー

回民街夜のグルメツアー

ベストセラー

地元ガイドと一緒に、活気あふれる回民街の夜市を巡ります。行列のできる人気屋台から知る人ぞ知る名店まで、各料理の歴史や選び方のコツも教えてもらえます。夜の回民街を歩き尽くしたい方にぴったりのツアーです。

3時間 | 夜のツアー
8品以上の試食付き
麺探訪ツアー

西安麺探訪ツアー

新登場

西安の麺好きにはたまらない、麺に特化したツアー。ビャンビャン麺をはじめ、手打ち麺や切り麺の専門店をはしごしながら、製法の違いや食べ比べを楽しめます。それぞれの麺の特徴を知ると、西安グルメがもっと面白くなりますよ。

4時間 | 昼食ツアー
5種類の麺+サイドディッシュ
朝市&朝食ツアー

朝市&朝食ツアー

家族向け

西安の朝は早い。伝統的な朝市で食材を見て回り、朝食の名物を味わいながら、地元の食文化に触れるツアーです。観光が始まる前の時間を有効活用できるので、朝型の方や家族連れに大人気。朝市ならではの活気ある写真も撮れます。

2.5時間 | 朝のツアー
6品の試食付き

西安の食にまつわる物語

気になる料理の由来や名店の選び方は、Xi'an Notes の記事でじっくりどうぞ。食べ歩きの前の「予習」にもおすすめです。

涼皮 羊肉泡饃 肉夾饃 焼き串 胡辣湯 鐵鍋燉 秦酥 水晶餅 千層油酥餅 太后餅 柿餅 韭菜盒子

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