西安のホステルの受付の女性は、私のノート——今も旅にはノートを持っていく——を見て笑った。調べられる限りの金額を書き込んであった。ドミトリー、地下鉄の運賃、肉夾饃の適正価格、城壁に54元払う価値があるかどうか。彼女は新しいページを開いて、4つのことを書き込んだ。食事は洒金橋、移動は2号線、博物館の予約リンク、そして「兵馬俑はスキップするな」の一言。ノートを返しながら彼女は言った。「大丈夫よ」
彼女は正しかった。下のルートは、あのノートのページを膨らませたものだ。5日間、市街に入る前の交通費を除けばざっと1,100元。ベンチ泊も、麺だけの食事制限も、兵馬俑スキップもない。西安は、中国の大都市の中で「上手に安く旅する」のがいちばん簡単な街のひとつだ。お金が実際にどこへ流れているかを知っていればの話だけど。
1元の価値
観光客向け価格と地元価格の差は、ほかの中国の都市より大きい。理由は簡単で、観光地帯が小さな一区画に固まっているからだ。北院門のストリップを一歩外れると、値段は3分の1になる。メイン通りで15元の涼皮が、2本奥の通りでは8元だ。鐘楼近くのドミトリーは1泊60〜90元。街を横断する地下鉄は2〜8元。高い日は「チケットを買う日」だけ。あとは何を食べても安い。
安く泊まる
鐘楼、南門、回民街に囲まれた三角形に絞るのがいい。ホステルのドミトリーは約60〜90元。カプセルホテル(中国が得意とする日本式の個室ポッド)は80〜120元で、プライバシーは格段にいい。簡素な個室バス付きダブルは150〜200元から。回民街のドミトリーは食のど真ん中で、騒音の代償を差し引いても価値がある。週末の夜は早めに予約しよう。西安は国内観光の人気先で、安いベッドはすぐ消える。
安くおいしく食べる
この旅の中心は屋台の食べ物で、十分すぎるほどいいものだ。
- 肉夾饃(中国風ハンバーガー):約8〜12元
- 涼皮(冷たい麺):約8〜10元
- ビャンビャン麺:約15〜20元
- 羊肉串:1本約2〜3元。8本は欲しい
- スープ入り小籠包:一人前(蒸籠)約12〜15元
- 羊肉泡饃:贅沢丼、約30〜35元
- 氷峰のオレンジソーダ:約4元。酸梅湯:約5元
食べるなら、観光客向けの北院門ではなく洒金橋と大皮院で。同じ料理が半額で、客は地元の人で埋まっている。中山門近くのフードストリート、永興坊は入場無料で、陝西の小吃の品揃えは市内随一。再開発された場所ではあるけれど。1日60〜80元あれば、とてもいい食事ができる。

無料リスト
西安で一番いいものの中に、値段のついていないものがいくつもある。このルートはそこを大きく頼る。
- 大唐不夜城——歩行者天国全体、ランタン、衣装の人々:無料
- 大雁塔北広場——音楽噴水。たいてい夜19時と21時:無料
- 小雁塔の西安博物院——パスポートで無料。9:00〜17:00、月曜休館
- 城壁を下から——夜の南門広場、城壁が光る:無料
- 化覚巷の大清真寺——約25元。これは「本物の博物館」なのに一番安いチケット
- 陝西歴史博物館——基本展示は予約で無料。枠がなければ「大唐の至宝」特別展が約30元で、こちらはたいてい取れる


お金をかける価値のある場所
値段に見合うチケットは2枚。あとは全部オプションだ。兵馬俑の約120元は、中国で最もお得なチケットだ。3時間、世界有数の遺跡、陵墓の封土まで込み。城壁の約54元(自転車約45元)が2枚目。このルートの残りは、無料か屋台価格だ。
罪悪感なく省けるもの:華山——入場とロープウェイで約400元に届き、丸1日食う。華清宮の湖畔公演『長恨歌』——260元から。そして大唐不夜城の隣の有料パーク、大唐芙蓉園——無料の通りが同じ役目を果たすなら要らない。
お金をかけない移動
地下鉄が頼りだ。2号線、3号線、4号線、6号線、9号線でこのルートの全スポットがカバーされ、一番長い乗車でも約8元。路線バスは1〜2元で、ほかのどこへでも行く。西安駅前の観光バス306系統なら兵馬俑まで約10元。シェア自転車は30分約2元で、南門から城壁沿いの区間は平坦で安全、ツアーよりずっといい。東方面へタクシーは使わないこと。兵馬俑まで150元以上かかって、地下鉄より速くもない。
5日間の予算例
- ドミトリー5泊:約350元
- 食費1日約70元×5日:約350元
- 地下鉄・バス・シェア自転車:約100元
- 兵馬俑:約120元
- 城壁+自転車:約100元
- 大清真寺と特別展1つ:約55元
- 茶、おやつ、洗濯、想定外の出費:約150元
街の中だけで5日間ざっと1,100元。2026年時点で160ドルを切る。そこまでの電車代や飛行機代は別だ。ホステルの朝食や、ちょっといい夕食を足しても1,300元は超えない。

ヒント
- 到着前に支付宝かWeChat Payを設定する。屋台もバスカードも地下鉄も全部これで、現金はどんどん消えている
- 陝西歴史博物館は予約受付開始日に予約を。無料分が先に売れて、30元の特別展が保険になる
- 料理はシェアする。何もかも分けられる。食べ歩きは1人で3店より2人で6店のほうがうまくいく
- パスポートは毎日持ち歩く。博物館もホステルも兵馬俑も見たがる
- 城壁の自転車と兵馬俑のチケットは公式ミニプログラムで。門の前の呼び込みはマークアップする
- ホステルが満室なら、ホテルに飛びつく前に鐘楼近くのカプセルホテルを。ドミトリーより安くて静かなことが多い
4日目にはノートのページが尽きた。予算が設計通りに働いている証拠だ。西安は貯めないと行けない街ではない。お金を使う場所がちょうど2つ——兵馬俑と城壁——だけで、あとは正直で安い、そういう街だ。あのホステルの女性は正しかった。私は大丈夫だった。あなたもきっと。