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西安5日観光モデルコース:スローな旅の楽しみ方

私に西安での旅の作法を教えてくれたのは、いちばん何も計画しなかった旅だった。5日間、予定表なし。鐘楼近くのホテルと、「1日たりともチェックリストにしない」という約束だけ。旅行ライターとしての全神経に反したが、中国で過ごしたいちばんいい5日だった。この街のスロー・トラベルとは、何かを「やらない」ことではない。ひとつひとつに、それが起こるだけの時間を与えることだ。城壁は写真スポットではなく、しようと思えば1日かかる場所。兵馬俑は午前の一こまではなく、二千年前に死んだ男への面会である。

この旅程はあの旅を書き留めたものだ。1日にメインをひとつ。午前は価値のある二つの場所に、午後は白紙のように。

スロー・トラベルとは、西安ではどんな形をしているか

スローな西安には単純なリズムがある。毎日「錨」をひとつ——兵馬俑の日、城壁の日、塔の日——そしてそれ以外は、ホテルから錨までの歩きの途中に任せる。午前に三つ積み込まない。この街はそれに報いてくれる。いちばんいい時間は予定表に載っていない。

1日目——着いて、漂う

咸陽に着いたら地下鉄14号線で市内へ、チェックインして、日没まで何も予定しない。鐘楼の周りの街路を歩き、回民街で遅めの昼食をとって時差を沈める。夕方は、光が金色になるころ、永寧門から城壁の上を東へ歩いて和平門へ。南側は絵になる区間で、着くころには門に灯りがともる。1時間ほどの散歩で、何もしていないのに、もうこの街を好きになっている。

2日目——開門の兵馬俑

目覚ましをかける価値のあるものがある。兵馬俑はそのひとつだ。地下鉄9号線で朝早く東へ、8時30分の開門に合わせて門に立ち、ゆっくり3時間——一号坑をじっくり、小さめの坑、馬車の展示館。入場料は約120元、電子チケットとパスポートを忘れずに。そして、街へ急いで戻る代わりに、無料シャトルで秦始皇帝の陵丘へ。未発掘の墓の上に盛られた草の丘だ。ここでスロー・トラベルの効能が出る。大半の人が予定があるからと飛ばす場所を、あなたには行く場所がない。しばらく立っていよう。中国でいちばん静かな大記念碑だ。

周囲の田園の上に盛り上がる秦始皇帝陵の草の丘

午後の中ごろに街へ戻ったら、何もしない。夜は回民街の静かな路地——大皮院と洒金橋——へ。

3日目——城壁にまる一日

城壁は、大聖堂と同じように1日をかける価値がある。どの門でもいいから自転車を借りて(入場約54元、自転車約45元)、13.7キロの全周を、四つの正門で止まれるペースで。東の長楽門、北の安遠門、西の安定門、南の永寧門に戻る。昼は東側の中山門で城壁を降り、永興坊へ。旧城壁の中のフードパークで、陝西省中の料理が一つの屋根の下に集まる。そのあと再び城壁の上で、長い午後の区間を。灯りがともるころには、二つの意味で街を一周したことになる。一回は車輪で、一回は頭の中で。ほかの日の地図が、突然つながる。

西安城壁の西門、安定門。門楼が楼閣の上にそびえる

4日目——チェックリストなしの曲江

リストを持たずに南の曲江へ。この日、これだけは。湖の一帯を歩き、茶館に座り、塔を目的地ではなく背景にさせる。小雁塔とそばの西安博物院は予約制で無料(火曜休館)、静かすぎて鐘の音がちゃんと聞こえる。数元で一回撞けるから、音が収まるまで聞こう。それから曲江新区を北へ流れるように大雁塔へ。たそがれに大唐不夜城へ人が集まるのを眺め、合流するか、冷たい飲み物を片手にランタンの明かりを見るか、その場で決める。どちらも正解だ。旅が「ツアー」をやめる日。それがこの日の狙いだ。

たそがれの曲江、屋根の上に浮かぶ大雁塔

5日目——法門寺、あるいは何もしない

最終日は法門寺へ。車か観光バスで約90分——あるいはどこにも行かない。それも正解だ。法門寺は、定番コースが落としている数少ない大遠出。行く価値がある。現代の青銅の塔を中心にした広大な唐の伽藍で、1987年、地下宮殿から黄金の棺に納められた仏舎利(仏の指骨)が発見された。舎利は公開され、隣の博物館には同じ金庫から出た金銀が並ぶ。入場料は約100〜120元。西安の大遺跡のなかでいちばん清らかな場所で、スロー・トラベルの最終日にふさわしい。

空に向かって階段状に伸びる青銅の大塔、法門寺

街に残るなら、代わりはどれも悪くない。興慶宮公園は無料の唐の公園で、朝は地元の人が踊っている。緑が欲しければ秦嶺のふもと、翠華山のハイキング。あるいは帰りの飛行機用の干し柿を買いに、回民街をもう一周。

スローな予算

急がない5日間は、ホテルと飛行機を除いて全部でおよそ1,800元

スロー・トラベルのヒント

  1. 本当に必要な予約だけをする——陝西歴史博物館、西安博物院、兵馬俑の電子チケット。あとはアプリリストから消そう。計画は「柱」のためのもの。細部は向こうから来る。
  2. 1日に錨はひとつ、それ以上はない。2つ目の錨が午前にくっつきたがったら、それが「ノー」の合図だ。
  3. 兵馬俑は開門に、城壁は日没近くに。光も人出も同じルール——この街は1日の端っこがいちばんいい。
  4. 鐘楼か南門のそばに泊まる。毎日が「乗り物」ではなく「歩き」で始まるように。
  5. 1日だけ——5日目でも、いちばん必要になった日でも——錨を完全に空ける。白紙の日のないスロー・トラベルは、ただの長い紐のついた観光だ。

あの旅の最後の夜、私は安定門の上の城壁で、酸梅湯の瓶を手に、西の郊外の向こうに沈む夕日を見ていた。西安に5日いて、ガイドブックのほんの一部しか見ていない。そして、初めて「観光客」でもなかった。この街が効き始めるには、そのくらいの時間が要る。城壁が足に入り込み、兵馬俑が頭に入り込み、塔が夜の習慣になる。5日あれば、その三つが揃う。去るとき、この街はまだここにあり待っている、とわかるのがスロー・トラベルだ。

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