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西安実用ガイド

Alipay・DiDi・SIMカード・VPNなど、現地で慌てずに旅を楽しむため出発前に済ませておきたいスマホ設定を、重要度順にまとめました。飛行機の中で読み返すのもおすすめです。

出発前チェック:忘れがちな6つの準備

実は、西安の街は日本ではあまりおなじみのないアプリで回っています。その一方で、日本で当たり前に使っているサービスの中には、現地では使えないものも少なくありません。6項目すべて所要時間は数分程度。ただ中には、現地に着いてからでは手の施しようがないものもあるので、搭乗前にまとめて済ませてしまいましょう。

さらに、緊急用の現金¥500〜1,000と、ホテルの住所を中国語で書いたスクリーンショットも用意しておきましょう。

AlipayとWeChat Pay

西安では、ペットボトルの水を買うのもタクシーに乗るのも、QRコード決済が基本です。支払いアプリの設定は、自宅なら数分で終わるのに、ホテルのWi-Fiで挑戦しようとすると格段に難しくなります。出発前に必ず済ませて、安心して飛行機に乗り込みましょう。

Alipayは、WeChat Payに比べて外国人にとって使いやすい設計です。デビットカードもクレジットカードも使え、外国パスポートでの認証もスムーズに進み、英語表示にも切り替えられます。中国の銀行口座は一切不要です。

  1. Alipayをダウンロード出発前にインストールしておきましょう。青い「支」のアイコンが目印で、発行元はAlipay(杭州)科技です。見た目が似ている「Alipay HK」や、サービス終了済みの「Tour Pass」を間違えないように注意してください。公式リンク:iOS App Store · Google Play
  2. 電話番号で登録 — 国際電話番号でも登録でき、SMSで認証コードが届きます。注意点は、eSIMだと中国のSMSを受信できないことが多いこと。物理SIMを利用するか、メールでの登録を選ぶ方が確実です。
  3. 本人確認: 「マイ」→「設定」→「アカウントとセキュリティ」→「身分情報」の順に進み、パスポートの顔写真ページを鮮明に撮影して顔認証を行います。これで1回あたり人民元¥200(約4,000円)の利用上限が解除されます。
  4. カードを追加: 「マイ」→「銀行カード」→「カードを追加」で、Visa、Mastercard、JCB、銀聯(UnionPay)が使えます。Amexは対象外です。カードが弾かれたら別のカードを試してみてください。よくあることなので、慌てる必要はありません。
  5. 支払い: お店のQRコードをスキャンするか、自分の支払いコードをお店に読み取ってもらいます。6桁の支払いパスワードを入力すれば完了です。

手数料:設定は無料です。海外カードでの支払いが1回につき人民元¥200(約4,000円)を超えると3%のサービス料がかかり、それ以下なら手数料はかかりません。滞在が長めの人は、AlipayのTourCardプリペイド残高(上限人民元¥10,000=約20万円、チャージ手数料5%)を利用した方がお得なこともあります。

SIMカード・eSIM・VPN

ネットがつながらなければ、AlipayもDiDiも地図も使い物になりません。まずは到着ロビーを出る前に、空港でSIMカードを手配しておきましょう。人民元¥100(約2,000円)ほどで買える、旅の中でも屈指のお得な投資です。

選択肢A:西安咸陽空港で物理SIMを購入

到着ロビーのキオスク(24時間営業)では、観光客向けプランをその場で購入できます。必要なのはパスポート原本(コピーは不可)とビザで、登録時に顔認証があります。スタッフがカードの挿入から開通まで対応してくれ、こうした手続きは毎日何十件もこなすプロ。安心してお任せできます。

通信会社 観光プラン データ量 料金
中国移動(China Mobile) Welcome Pack 10 GB/30日 人民元¥100(約2,000円)
中国聯通(China Unicom) Traveler Plan 20 GB/15日 人民元¥80(約1,600円)

市内のショップより10〜20%ほど割高ですが、到着初日からネットを使えることを考えれば、その差額を払う価値は十分にあります。

選択肢B:eSIM

AiraloHolaflyなら、中国専用のデータeSIMを自宅でインストールでき、着陸と同時にそのまま使えます。パスポートも登録も不要で、電話は自国の番号のまま利用できます。

注意点:中国の電話番号がもらえないため、12306や美団など一部のプラットフォームではアプリ登録ができません。また、中国サービスのSMS認証コードを受信できないこともあります。到着直後のつなぎとして使い、その後に物理SIMを用意するのが現実的な選択肢です。数日だけの滞在なら、eSIMだけで十分なこともあります。

約$5〜15(約800〜2,400円)で3〜10GB、7〜30日間。料金の目安として覚えておきましょう。

VPN:誰もが忘れる重要ステップ

GoogleやGmail、WhatsApp、Instagram、Facebook、Googleマップは、中国でブロックされています。VPNは、飛行機に乗る前にインストールしてテストまで済ませるのが必須です。中国国内では公式サイトにすらアクセスできず、ダウンロードできないからです。

中国で安定して使える定番(2026年現在):LetsVPN(約$5/月)、Astrill(約$15〜30/月)、Mullvad(WireGuard対応)が挙げられます。

避けたいもの:NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkは積極的にブロックされ、到着と同時に使えないケースがしばしばあります。

VPNは別々のサービスを2つインストールしておきましょう。中国のWi-Fiやモバイルデータに接続するに、VPNをオンにしてください。1つが落ちてももう1つが繋ぎとめてくれます。実際、Googleマップを確認している最中に接続が切れることは珍しくありません。

DiDi・地下鉄・地図

旅の必需品のGoogleマップも、西安では正直あてになりません。座標がずれ、データも古く、乗り換え情報も載っていないからです。地元の人や旅慣れた旅行者が実際に使っているのは、次の3つ。使い分けのコツとあわせてご紹介します。

DiDi:中国版Uber、英語対応

DiDiは流しのタクシーより安く、料金は乗車前に提示されるため、メーターをごまかされる心配がありません。ドライバーの位置もリアルタイムで追えます。しかも専用アプリは不要。WeChatの中に入っています:

  1. WeChatの「発見」→「ミニプログラム」で「DiDi」を検索し、「DiDi配車」を開きます。
  2. 位置情報の利用を許可し、設定から英語表示に切り替えましょう。
  3. 目的地を英語で入力するか、地図上にピンを落とします。
  4. 車種を選びます。Discount Express(最安)、Express、Premierの順で、確定前に料金が表示されます。
  5. 支払いはWeChat Payです。乗車前に、ナンバープレートと車の色をスクリーンショットしておくと安心です。

WeChatを持っていない場合は、Alipay → Transport → DiDiでも同じ手順で利用でき、支払いはAlipay経由になります。空港からの乗車は専用の配車エリアから。到着ロビーの案内表示に従ってください。

西安の地下鉄

10路線が走り、英語の案内表示やアナウンスも完備しています。運賃は人民元¥2〜8(約40〜160円)で、Alipayの交通QRコードで支払えます:

  • Alipayの「Transport」で「西安メトロ」を選び、改札のQRスキャナーにかざすだけ。
  • 観光で実際に使うのはこの3路線。2号線(鐘楼・城壁南門)、4号線(大雁塔・西安駅)、14号線(空港〜市内)です。

駅ごとの詳しい情報は西安旅行ガイドのページで紹介しています。

使える地図アプリ

アプリ 評価
Appleマップ ベストチョイス。高徳(Amap)の地図データを使い、英語表示で徒歩・乗り換え案内も優秀です。iPhoneユーザーはこれを入れておけば間違いありません。
Googleマップ あてにならない。座標がずれ、データも古く、そもそもVPNなしでは使えません。
百度地図/高徳地図 データは最も正確ですが、UIが中国語のみという難点があります。確認用に使うのがおすすめ。スクリーンショット+Appleマップの組み合わせが現実的です。

ホテル・鉄道・観光チケット

ホテル、高速鉄道、観光チケット。外国人旅行者の「3大予約」は、Trip.comにまとめるのがいちばん楽です。海外のカードが使え、英語で予約でき、パスポートだけで手続きが完了します。中国の電話番号も不要なので、予約の管理もぐっとラクになります。

Trip.com:なんでもまとめて予約できる便利アプリ

  • ホテル — 西安滞在中の宿泊はすべてここで予約しましょう。「現地払い」フィルターを使えば、スケジュールの自由度もキープできます。外国人歓迎のホテルにはマークが付いています。アプリ:iOS · Android · trip.com
  • 高速鉄道 — 西安 ↔ 北京/上海/成都の移動に便利です。チケットは15日前から発売され、祝日にはあっという間に売り切れるので、早めの予約が鉄則です。
  • 観光チケット — 兵馬俑や城壁、大唐芙蓉園などに対応。ピークシーズンは1〜3日前の予約がおすすめです。
  • 航空券 — 航空会社の直販と比べてみる価値があります。Trip.comのクーポンが勝つことも珍しくありません。

駅で注意:パスポートのルール

外国のパスポートは自動改札(eチケットゲート)を利用できません。有人窓口(人工窗口)のカウンターでパスポートを見せ、紙の切符を受け取りましょう。行列ができるのは本当のことなので、発車の45〜60分前には駅に着くのがおすすめです。

公式の12306アプリ12306.cn)は英語版も登場し、鉄道をよく使う人には便利です。ただし登録に中国の電話番号が必要で、認証に3〜5日かかるのがネック。ほとんどの旅行者にとってはTrip.comの方が手間いらずです。

絶対に外せない:兵馬俑は事前予約

これだけは絶対に当日購入できません。枠は毎日売り切れ、入場は予約した2時間枠に固定されています。パスポート原本を必ず持参しましょう。ゲートでチケットQRと一緒にスキャンされます。

料金は人民元¥150(旺季)/¥120(淡季)=約3,150/2,400円。Trip.comか公式WeChatミニアプリで予約できます。詳しい攻略は兵馬俑ガイドをご覧ください。

翻訳・メニュー・デリバリー

翻訳アプリ

  • 百度翻訳(fanyi.baidu.com)— ブロックされずに使え、カメラ翻訳でメニューや看板を読めます。中国語↔英語の翻訳精度はGoogleより高いとも評判です。
  • WeChat翻訳 — チャットで届いた中国語メッセージを長押しするだけで翻訳できます。カメラ機能は看板の読み取りに便利です。
  • Google翻訳オフラインパック — ネットがなくても頼れる保険です。アプリ自体はVPNなしでは使えないので注意しましょう。
  • Papago — 韓国とあわせて旅をする人にはおすすめのアプリです。

中国語ができなくても食べる

  • QRメニュー:店員が指さすコードをWeChatでスキャンすると、写真付きメニューがミニアプリで開きます。その場で翻訳しながら注文から支払いまで完結できるので、店員を呼ぶ手間もありません。
  • 美団(Meituan):ホテルへ食事を届けてもらえるフードデリバリー。UIは中国語のみですが、手順は「スクリーンショット → 百度翻訳 → タップ」で問題ありません。支払いはAlipay/WeChat Payでできます。
  • 餓了麼(Ele.me):Alipayに内蔵されていて(ホーム → テイクアウト)、美団より英語話者にやさしいと言われています。

おすすめのレストランは西安グルメガイドで紹介しています。QRメニューに悩む前に、何を頼むか分かった状態で入店しましょう。

出発前に知っておきたい、よくある質問

Q.西安でVisaカードはそのまま使えますか?

使えるのは国際チェーンのホテルと一部の大型モールだけです。屋台、タクシー、地元のレストラン、博物館など、そのほかの場所はすべてQR決済一択。カードをAlipayに紐付けておけば、どこでも支払えます。

Q.本当にVPNは必要ですか?

旅の途中で一度でもGmail、WhatsApp、Instagram、Facebook、Googleマップを使うつもりなら、必要です。ブロックしているのはアプリストアやWi-Fiスポットではなく、サービス自体が中国本土のネットワークからアクセスできないようになっているのです。VPNは2つインストールし、どちらも自宅でテストしておきましょう。

Q.夜にDiDiに1人で乗っても安全ですか?

西安は中国でも有数の治安の良い大都市で、DiDiのドライバーは身元調査と顔認証を通過した人だけが登録できます。アプリにはSOSボタンやGPSのライブ共有機能もあります。それでも安心のため、ナンバープレートをスクリーンショットして乗車情報を誰かに共有し、後部座席に座るようにしましょう。

Q.Alipayの認証に失敗したらどうすれば?

次の順番で試してみてください。ネットワークを変えて(ホテルのWi-Fiとモバイルデータで)再試行する → 氏名がパスポートと完全に一致しているか確認する(姓が先です)→ 別のカードを試す。それでもダメなら、Alipayサポート +86 571 2688 6000 が英語で対応してくれます。滞在先のホテルなら、フロントが喜んで解決を手伝ってくれることも多いですよ。

Q.西安のタクシーは現金で払えますか?

流しのタクシーは現金を受け取る義務がありますが、ドライバーはおつりをほとんど持ち歩いていません。人民元¥28の料金に¥100札を出すと、困った顔をされてしまったという話もよく聞きます。支払いアプリを紐付けたDiDiなら料金も安く、自動精算です。どうしても現金を使うなら、小額紙幣を用意しておきましょう。

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